2020年11月17日 公開
(株)芝コーポレーション(旧商号・(株)KTレーシング)|東京都港区
【業種】 競走馬の保有・管理
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 18億8,500万円内外
11月4日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は深山 雅也弁護士(深山・小金丸法律会計事務所、東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル47階、TEL 03-3343-8781)が選任された。負債総額は債権者3名内外に対し18億8,500万円内外が見込まれている。破産債権の届出期間は12月2日まで、財産状況報告集会の期日は令和3年1月29日午後2時。
平成28年3月に(株)KTレーシングの商号で法人設立し、元代表が所有する競走馬の保有・管理を行っていた。平成28年8月に行われたセレクトセールでは、2日間で総額7億円以上にのぼる競走馬8頭を落札。馬名に「ルーレットクイーン」や「フォーカード」といったカジノ用語を取り入れ、周囲の耳目を集めていた。また、今年1月開催の中山金杯(GIII)で勝利し重賞3勝目を挙げたトリオンフは、もともとは同社の所有馬だった。
その一方で、平成31年に入ると元代表が代表を兼任する保険コンサルタント業者(株)AIコーポレーション(令和元年12月5日付本情報号外で既報、旧商号・(株)T.F.K、法人番号:1010401064212、東京都港区、江川 剛代表)が、5億円の追徴課税をきっかけに巨額粉飾事件が発覚。その影響が波及し、同社の所有馬は他のオーナーの手に引き継がれ、令和元年6月には事業を停止していた。その後、同社は令和元年12月5日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て(負債総額196億円内外)、再生手続きが進められる中、今年2月5日に現商号に変更。10月7日付で現代表が就任したが、今回の措置に至った。
業種 | 競走馬の保有・管理 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 東京都港区芝2-16-7 |
設立 | 平成28年3月 |
創業 | 平成28年3月 |
代表者 | 五十嵐 謙一 |
資本金 | 1,000万円 |
負債総額 | 18億8,500万円内外 |