2020年11月18日 公開
東証マザーズ上場のインターネット広告L社~連続赤字で債務超過転落|特別情報
6期連続赤字で債務超過に転落し、主力のゲーム事業を9月に売却して再建を図ることとなった。キャラクター商品の企画及び著作権や商標権等の管理を目的に設立されたが、平成14年に現在の主力事業の一つである広告事業に参入すると、23年に組織再編で承継したゲーム事業との2本柱で、24年9月期に売上高38億円を計上してピークを迎えた。ところが、同業他社が乱立するゲーム業界にあって当社のゲーム事業は28年9月期以降赤字に転落し、令和2年9月期には赤字額は5億円まで拡大した。こうした中、今年9月に同事業を東証1部のX社へ20百万円で売却し、X社が手がけるブロックチェーンゲーム事業にパブリッシングとして協業することとなった。今年9月期で1億71百万円の債務超過となった当社は、資本政策として昨年9月に発行した転換社債と新株予約権の行使による財務基盤の安定化を挙げている。転換社債で10億円を調達し、新株予約権については行使により16億円を調達する予定となっていた。ところが、長期的な業績の低迷で株価は下落し、直近の株価は転換価格を大きく割り込んでいる。転換社債は57.5%、新株予約権に至っては89.3%が未行使となっており、現在の株価では早期の債務超過解消は難しい。行使期間は令和7年12月までとなっているものの、転換社債には3年9月までの間は繰上償還請求権が付されており、現在の当社に償還できる力はない。現金同等物は令和1年9月期の11億円からわずか1年で2億円まで減少していた。平成30年9月期からGC重要事象等が記載されている。今後は広告事業及び・・・
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