2020年10月28日 公開
東証1部の情報通信機器製造I社~組織ぐるみの粉飾発覚|特別情報
本体をはじめ連結子会社の半数で組織的な粉飾決算が行われていたことが発覚した。東証2部のX社と東証1部のY社による株式交換で純粋持株会社として設立されたもので、通信大手などを販路に情報通信システム機器の製造販売を手掛ける。昨年5月にも連結子会社のZ社でスルー取引が行われていたことが発覚しているが、Z社の粉飾は特殊なケースとして他のグループ会社を詳細に調査することはなかった。今回、発覚のきっかけとなったのは監査法人から連結子会社U社に対し、仕掛品の不正計上や架空取引等の疑念があるとの申し入れからである。特別調査委員会が10月7日に公表した調査報告書は400ページを超えるもので、U社のほかに11の不正会計が指摘されている。主導的な役割を果たした当社による決算調整に始まり、X社のソフトウェア開発における恣意的な原価の付け替え、V社、W社、Z社による決算調整や架空の資産計上などの不正会計、X社やU社によるスルー取引や売上の前倒し計上などが挙げられている。持株会社である当社では平成22年3月期からこうした決算調整が行われてきたが、不正はこれだけにとどまらない。監査法人に対して偽造した取締役会議事録を提出し、不正を隠ぺいしていた。また、不正会計ではないものの、過去には外国公務員への賄賂も行われていた。決算修正は28年3月期に遡って行われたが…
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。