2020年9月29日 公開
(株)尾﨏製作所|さいたま市浦和区
【業種】 製本機械製造
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 10億円内外
9月10日にさいたま地裁へ破産手続開始を申し立てた。申立代理人は瀬戸 祐典弁護士(響法律事務所、東京都千代田区九段南4-7-16 市ヶ谷KTビル4階、TEL 03-6256-8864)。負債総額は10億円内外が見込まれている。
大正5年に創業し、昭和42年10月に法人化した製本機械製造業者。本社工場と山形県の工場で、製本機械の製造およびメンテナンス事業を展開する老舗。中綴タイプの製本機械に強みを持ち、国内の大手印刷会社を中心に営業基盤を
構築し、昭和40年代からは米国、欧州などの海外にも販路を拡大していた。ピークを迎える平成19年4月期売上高は23億円内外を計上した。
しかし、その後は出版不況を受けて業績は下降線をたどる中、近年のペーパーレス化は加速して製本業界の事業環境は更に悪化。令和2年4月期売上高は4億2,000万円内外まで大きく後退し、連続赤字を計上した。
以降は事業の立て直しを図るも新型コロナウイルス感染症の拡大によって海外からの売掛金回収難が発生して資金繰りが悪化。事業継続が困難となるも「OSAKO」ブランドを維持するため関連会社の尾﨏精機(株)(法人番号:5390001010351、山形県東置賜郡)に事業を移管し、金融債務を中心とした負債処理のため今回の措置をとった。
業種 | 製本機械製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | さいたま市浦和区大東1-20-26 |
設立 | 昭和42年10月 |
創業 | 大正5年 |
従業員 | 20名 |
代表者 | 尾﨏 孝明 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 4億2,000万円内外(2/4) |
負債総額 | 10億円内外 |