2020年8月4日 公開
三陸木材高次加工(協)、他1社|岩手県気仙郡
【業種】 合板製造
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 17億円内外(2社合計)
関係会社の(協)さんりくランバー(法人番号:4402705000271、岩手県気仙郡住田町世田米字田谷20-5、上田 昭雄代表理事、集成材製造、出資総額2,460万円、平成14年3月設立)とともに、7月31日に事業を停止し、盛岡地裁一関支部に破産手続開始を申し立てた。同社の申立代理人は東 忠宏弁護士(弁護士法人東法律事務所、宮城県気仙沼市赤岩老松41-2、TEL 0226-25-7234)、関係会社の(協)さんりくランバーの申立代理人は宮本 洋一弁護士(ハイフィールド法律事務所、仙台市青葉区二日町13-22 カルコスビル305号、TEL 022-797-0924)で、現在の負債総額は、同社が10億円内外、(協)さんりくランバーが7億円内外、2社合計で17億円内外が見込まれているが増加する可能がある。
国の木材供給圏確立型林業構造改革事業の指定を受けて平成10年10月に設立したもので、三陸産の杉やカラマツを利用した集成材の製造をメーンに、木材の防腐加工なども手掛け、ピークとなる平成26年3月期の売り上げは18億1,700万円内外を計上。(協)さんりくランバーは集成材の材料を製造し同社へ販売しており、平成27年3月期の売り上げは4億円を超えていた。
しかし平成19年10月、両社に高額の不良資産があることが発覚し、赤字が表面化したことで急激に経営が悪化、地元住田町から多額の融資を受けてしのいだが、以降は大船渡振興局の監視下で再建を進めることとなった。ところが、既に収益が悪化していたこともあって住田町への償還が計画通りに進まず、ここまで同社を支援してきた住田町議会が、平成29年7月に債務返済を求めて大船渡簡裁へ調停を求める議案を可決した。調停は返済が難しいことで不成立となったが、これで住田町からの支援を受けることができなくなり、事業継続を断念し今回の事態となった。
業種 | 合板製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 岩手県気仙郡住田町世田米字田谷14-2 |
設立 | 平成10年10月 |
創業 | 平成10年10月 |
代表者 | 代表理事 菊池 良一 |
資本金 | 出資総額 4,480万円 |
年商 | 14億5,764万円(31/3) |
負債総額 | 17億円内外(2社合計) |