2020年7月8日 公開

(株)ウィンコーポレーション｜東京都品川区

【業種】 物流・人材サービス
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 27億1,300万円内外（30/3期末）

特別情報東京版（H25.5.17、H30.12.5、R1.7.29）および東京支社新春情報会（H31.2.8）で既報。7月3日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は佐藤 高章弁護士（番町スクエア法律事務所、東京都千代田区六番町6-20 グランドメゾン六番町705、TEL 03-5211-5711）が選任された。負債総額は平成30年3月期末時点で27億1,300万円内外。破産債権の届出期間は8月7日まで。

平成7年7月設立の物流・人材サービス業者。祖業の運送業者向けドライバー派遣から発展し、平成20年代に入ると食品関連業者向けフードプロバイダー事業を活動の軸としてきた。食材や消耗品などの仕入れ業務を同社が一括代行するサービスで、利便性と経費削減効果を期待した飲食業界からの受注が急増。ピークを迎える平成29年3月期売上高は63億8,400万円内外を計上した。

その一方、採算性の低いフードプロバイダー事業は縮小を余儀なくされ、平成23年3月以降は、断続的にノンバンクから債権・動産譲渡登記を設定されるなど、資金繰りに変調が生じていた。その後、平成30年に入ると登記上本店の永田町オフィスを撤退して品川区西五反田に実質本社を構えるも早期に撤退し、平成30年3月期売上高は23億1,100万円内外まで大きく後退した。平成30年12月ごろには支払い遅延や社会保険料滞納の話が聞かれる中、平成31年3月期で同事業から完全撤退した。その後、平成31年4月には逮捕歴のある人物が追加で代表に就任するなど信用面の問い合わせが頻発していたが、今回の措置に至った。