2020年7月1日 公開
(株)ホワイト・ベアーファミリー、他1社|大阪市北区
【業種】 旅行
【倒産形態】 民事再生手続開始決定
【負債総額】 351億円内外(2社合計)
同社と関連会社のWBFホールディングス(株)(法人番号:7120001195382、同所、近藤 康生代表)は、6月30日に大阪地裁へ民事再生手続開始申立を行い、同日民事再生手続開始決定および監督命令を受けた。申立代理人は田中 宏弁護士(きっかわ法律事務所、大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト11階、TEL 06-6201-2970)他10名、監督委員には野上 昌樹弁護士(弁護士法人大江橋法律事務所、大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー27階、TEL 06-6208-1500)が選任されている。負債総額は、同社が278億円内外、WBFホールディングス(株)が73億円内外、2社合計で351億円内外。
昭和52年創業後、昭和56年5月に法人改組した旅行業者。「しろくまツアー」などの自社企画で国内全域およびアジアなどの旅行ツアーを手掛け、同社を中核としてWBFグループを形成し、ホテル、レンタカー事業など幅広くリゾート事業を展開していた。グループ各社での連携を進めるとともに近年はインバウンド需要も追い風となり、平成31年3月期には売上高207億円内外を計上していた。
しかし、新型コロナウイルスによる影響で世界的に出入国制限の措置がとられ、予約客のキャンセルが数多く発生するなど業況は一変。グループ企業も大打撃を受け、ホテル事業を担っていたWBFホテル&リゾーツ(株)(4月28日付本情報号外既報、法人番号:3430001041897、同所)のみが4月27日に大阪地裁へ民事再生手続開始申立を行った。倒産に至った経緯について関係筋の間で様々な声が噴出。同社を含めた企業群に対して一部では「旅行業者だけに提携している航空・バス業者はもちろん、ビザの発給など様々な面での他社との調整、また、既に入っている予約客を処理するのに時間が必要なので、同社(WBFホテル&リゾーツ(株))だけの申請となったのではないか」との声も聞かれるなどその後の動向に注目が集まっていた中、グループ全体として業況が上向くことはなく、多額の負債を抱え先行き資金運営の見通しが立たなくなり法的整理による再建を目指すこととなった。
なお、スポンサーとして(株)星野リゾート(法人番号:5100001008688、長野県北佐久郡)が名乗りを上げており、6月30日付でWBFホテル&リゾーツ(株)を含めた3社と「スポンサー就任についての基本合意書」を締結。今後は同社とスポンサー契約の締結へ向けて協議を進めていくとしている。
業種 | 旅行 |
倒産形態 | 民事再生手続開始決定 |
所在地 | 大阪市北区豊崎3-14-9 |
設立 | 昭和56年5月 |
創業 | 昭和52年 |
代表者 | 島田 篤 |
資本金 | 8,375万円 |
年商 | 207億円内外(31/3) |
負債総額 | 351億円内外(2社合計) |