2020年7月1日 公開
東証2部の海運M社~子会社が借入金の返済リスケ|特別情報
業績の悪化を受け、製造部門を担う連結子会社X社の借入金13億53百万円の返済を延長した。当社の得意先は上位2社に集中し、平成28年3月期には2社で売上全体の70%を超えていた。しかし、最近は50%近くまで落ち込んでおり、その減少分を他社で補えなかったことが業績低迷の一因となっている。こうして30年3月期には3期連続赤字となり、財務制限条項に抵触した。キャッシュフローのアンバランスさから令和2年3月期第3四半期には継続企業の前提に関する重要事象を記載。通期でも航海数の減少などから売上高は前期比6.0%減の51億円となり、6億円もの減損損失を強いられて最終7億円の赤字に転落し、再び財務制限条項に抵触した。当社グループの借入金49億24百万円のうち、35億円余りがX社のもので、当社が全額債務保証をしている。また、当社単体の借入金10億円強のほとんどはX社へ貸し付けられており、実質的にはグループの借入金のほぼ全額がX社向けとなっている。財務制限条項に係る期限の利益喪失についてはすでに金融機関との間で権利行使をしないことで合意しており、借入金の返済猶予についても承諾を得ている。返済猶予される借入金は総額13億53百万円で、今年7月から来年9月に返済期限を迎えるもの。おおむね1年から3年程度の延長となっているが、長いもので9年近く先送りされるものもある。返済はバルーン返済と呼ばれる…
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