2020年5月7日 公開
ホテル一萬里(株)|長野県佐久市
【業種】 ホテル経営
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 35億円超
特別情報東京版(H29.5.26)で既報。5月4日に事業を停止し、事後処理を稲山 惠久、石田 亮の両弁護士(麹町総合法律事務所、東京都千代田区二番町11-10 麹町山王マンション606、TEL 03-3288-0481)に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は35億円以上が見込まれている。
昭和42年7月設立のホテル経営業者。北佐久郡軽井沢町で設立後、平成元年7月に現所在地に本店を移転し、平成元年12月に「佐久一萬里温泉ホテルゴールデンセンチュリー」を新築した。地上11階地下1階建ての同ホテルは、客室150室を保有し、350名内外を収容できる天然温泉付きホテルで、宿泊客と日帰り入浴客に対応。他に、披露宴やパーティー、会議などに幅広く対応し、佐久市内では最大級の宴会機能を有していた。ピークを迎える平成14年5月期売上高は13億6,500万円内外を計上した。
平成15年には介護付有料老人ホームの経営に新規参入するなど業容の幅を広げたが、近年は同業他社との競合や宿泊単価の下落などによって業績は低調に推移。令和元年5月期売上高は7億6,400万円内外まで落ち込み、利益率も低下した。また、以前からの設備投資に向けた負担が重くのし掛かり、取引銀行が貸出債権をサービサーに譲渡するなど資金繰りも悪化しており、外部からコンサルタントを導入して再建策を模索していた。しかし、今年に入り、感染拡大した新型コロナウイルスの影響によって来客数が激減。支えきれずに事業継続を断念し、今回の事態となった。
なお、新型コロナウイルスの影響による長野県内の倒産では、最大の負債金額である。
業種 | ホテル経営 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 長野県佐久市中込3150-1 |
設立 | 昭和42年7月 |
創業 | 昭和42年7月 |
従業員 | 25名 |
代表者 | 沖津 博之 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 7億6,400万円内外(1/5) |
負債総額 | 35億円超 |