2020年4月1日 公開
東証マザーズの婦人鞄販売C社~再建難航でゴーイング・コンサーン疑義
昨年9月に紳士服大手X社と業務資本提携を結び経営再建中だが、新型コロナウイルスの影響を大きく受けていることもあり、前期まで4期連続最終赤字と苦戦を強いられている。2月21日に令和2年2月期の業績予想を下方修正し、営業損益は2億2,000万円の黒字予想が一転、11億4,300万円の赤字となると発表した。さらに一部ブランドの整理および事業縮小を実施し棚卸資産等の減損損失として6億1,800万円の特別損失を計上するため、最終赤字は19億1,700万円にふくらむ。下方修正は昨年9月に次いで2度目で、売上高は235億3,900万円(前期比15.2%減)と下げ止まらない。平成28年2月期の売上高は434億0,900万円あったから4年間で200億円ものダウンとなる。財務面ではすでに昨年11月末時点で自己資本比率が14.4%に低下し、有利子負債への依存度が高く、金融機関と新たな資金調達の交渉を行っているとしてゴーイング・コンサーンの疑義注記が行われた。通期の赤字拡大で一段の財務悪化が避けられない。こうしたなか、昨年12月には臨時株主総会を開催し、昨年4月に就任したばかりの会長兼社長が代表権のない会長に退き、創業者のY氏とならぶ筆頭株主のX社が社長に送り込んだ。新社長は海外ブランドを中心に渡り歩いてきた人物だ。あわせてX社トップの…
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