2020年2月12日 公開
東証2部の半導体検査装置メーカーP社~新型コロナウイルスで親会社が閉鎖|特別情報
新型コロナウイルスの影響で親会社が閉鎖され、中国への出荷ができない状況となっている。平成15年9月に東証マザーズへ上場し、16年7月期に過去最高となる20億円の売上高を計上した。しかし、半導体市況の低迷を受けて18年7月期に10億円を割り込み、同期以降13期赤字が続いており、GC重要事象等も10年以上にわたって記載されている。日本国内をメインマーケットとしてきたが、26年に台湾へ、29年に中国へ進出して海外市場の開拓を始めた。しかし、特に中国への参入障壁は予想以上に高く、業績も改善しなかったため、30年10月に中国出身で開発部を担当する中国人副社長を社長に昇格させ、創業者は会長に退いた。さらに令和1年9月には中国・武漢市のディスプレイメーカーを割当先とする26億円の第三者割当増資をし、同社が60.5%を保有する筆頭株主となった。創業者は同年11月8日をもってすべての役職を辞任し、事実上、身売りした形となった。増資資金のうち、8億円を投じて武漢市内に製造子会社を設立し、今年3月に事業を開始する予定であった。ところが武漢市で発生した新型コロナウイルスの影響で建設はストップし、親会社となったディスプレイメーカーも閉鎖されて出勤できない状態が続いている。当社によると親会社の役職員へ連絡を取ることさえできず、中国政府による閉鎖解除の報を待つしかないという。令和2年7月期は売上高・・
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