2020年2月6日 公開

(株)いわはし｜広島市中区

【業種】 出版・印刷・関連産業
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 12億円内外

2月5日に事業を停止し、事後処理を正原 大嗣弁護士（鯉城総合法律事務所、広島市中区上八丁堀8-20 井上ビル3階、TEL 082-227-2411）他2名に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は12億円内外にのぼる見通し。

大正2年創業の地場老舗格。印刷資材および印刷関連機器の卸・小売りを主体に、印刷会社を主力とした販売網を確立。印刷請負を手掛ける岩橋電算写植(株)とグループで展開。広島県のみならず、大阪府など関西圏にもエリアを拡大し、平成7年8月期には39億円内外の売上高を計上していた。山口県、大阪府に営業所を配す他、平成22年7月には島根県の印刷機材卸業者である(株)栄進堂（松江市）の全事業を継承し、松江市内に営業所を開設。地場業界では一定の知名度を有して事業を展開していた。

しかし、印刷業界そのものは、インターネット普及により紙需要が低下。売り上げ縮小は止まらず、平成27年8月期で20億1,400万円内外まで落ち込み、収益も低迷。令和元年8月期には17億3,900万円内外に対して、当期利益は637万円の赤字となり、厳しい収益水準が続いていた。業績回復は難しく、慌ただしい資金運営が続いていたが、資金調達も限界に達し、この度の事態となった。