2020年1月21日 公開
(株)晃陽建設|大阪市西区
【業種】 建築工事
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 29億5,800万円内外(31/3)
特別情報大阪版(H29.3.22、H30.10.10、R1.12.5、R2.1.8)、大阪支社情報会(H29.8、H30.10、R1.9)他で既報。1月18日付で大阪地裁に破産手続開始の申立を行った。申立代理人は秀平 吉朗弁護士(秀平吉朗法律事務所、大阪市北区西天満5-8-8 高橋ビル別館4階、TEL 06-6365-9955)他1名。負債総額は平成31年3月期末時点で29億5,800万円内外。
平成15年7月に設立した建築工事業者。地元不動産業者に受注基盤を形成していたが、売上高10億円内外を上限とした推移が続き、地場中小クラスに位置付けられていた。
しかし、平成28年に外部招聘(しょうへい)した2名をそれぞれ副社長、専務に据えたことを契機に業況は一変。同氏らの異質な営業手腕により大口マンション工事などを受注するようになり、平成29年3月期には前期比倍増近い増収となる売上高13億7,900万円内外、平成30年3月期は36億6,200万円内外、平成31年3月期は77億9,900万円内外と急成長を遂げていた。ただ、特別情報大阪版(H30.10.10)でも既報のとおり、その過程では外部招聘した2名の経歴(過去の倒産歴や横領歴)などが明るみとなり、一部取引先が消極的スタンスを取るなど対外信用は低下。業容急拡大に伴う資金繰りが懸念されていた。
その後、当該2名が令和元年10月から11月にかけて相次いで取締役を辞任し、同社を去ったことで混乱が表面化。同時期より複数の現場で支払い遅延が発生し、一部で現場がストップする状態に陥った。更に秋口以降、代表者所有不動産の動きが活発化。大阪市中央区上本町の物件で貸金業者や個人による担保設定や、大阪市港区八幡屋の物件を妻へ財産分与するなど保全ともとれる動きが見られていた。
今年に入り社長とも連絡が取り難くなるなど、法的申立も時間の問題と思われていた中、年明け早々に万策尽き今回の事態となった。
業種 | 建築工事 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 大阪市西区南堀江3-3-9 Willow'sArk |
設立 | 平成15年7月 |
創業 | 平成15年7月 |
従業員 | 39名 |
代表者 | 柳田 浩一 |
資本金 | 5,000万円 |
年商 | 77億9,900万円内外(31/3) |
負債総額 | 29億5,800万円内外(31/3) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2018年10月10日
2017年03月22日
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