2020年1月9日 公開

(株)小野瀬フーズ、他1社｜茨城県筑西市

【業種】 飲食店経営・水産加工品卸
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 10億円内外（2社合計）

同社と関係会社の小野瀬水産(株)（法人番号：5050001031381、同所、同代表、資本金1,000万円）は、1月7日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は竹山 拓弁護士（飯沼総合法律事務所、東京都中央区銀座2-7-17 ティファニー銀座ビル7階、TEL 03-3567-7319）が選任された。負債総額は、同社が9億円内外、小野瀬水産(株)が1億円内外、2社合計で10億円内外が見込まれているが、今後変動する可能性がある。

平成3年8月設立の飲食店経営業者。地元筑西市や水戸市、栃木県小山市、千葉県我孫子市で回転ずし店「すし勢」、和風レストラン「ごほう」「晤寶」、とんかつ店「かつ萬」などを複数店舗展開していた。ピークを迎える平成15年7月期売上高は17億5,600万円内外を計上していた。その後、大手飲食チェーンの進出による競合などにより客足は伸び悩んだため、東京進出を計画。平成22年には都内吉祥寺や池袋に出店し、スクラップ・アンド・ビルドを重ねるも、平成29年7月期売上高は8億0,400万円内外まで落ち込み、赤字が続いていた。

この間、金融機関から支援を受けながら経営再建に取り組んでいたが、関係会社の小野瀬水産(株)が筑西市から請け負った、ふるさと納税の返礼品企画の「おせち料理」の生産が期日までに間に合わないというトラブルが発生。先行きが見通せなくなり、1月7日までに事業継続を断念し、同日東京地裁より破産手続開始決定を受けた。

関連会社の小野瀬水産(株)は昭和57年5月に法人化した水産加工品卸売業者。同社に生鮮魚介類と加工品などを販売していたが、同社に連鎖して同様の措置となった。