2019年11月26日 公開
(有)ヤマサン山本商店|北海道函館市
【業種】 水産物加工
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 16億4,000万円内外(31/4月末)
11月25日までに事業を停止し、事後処理を小林 紀一郎弁護士(小林法律事務所、北海道函館市大手町7-11、TEL 0138-22-1516)に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は金融債務を中心に平成31年4月末時点で16億4,000万円内外。
昭和55年に創業し、昭和61年5月に法人化した水産加工業者。イカを中心に、ホッケ、サケなどの一次加工を手掛けていた。主力のスルメイカは国産原料をメーンに生鮮と冷凍の両面で加工を展開。ホッケとサケは北海道産原料を使用し、平成に入ってからは市内大澗町に恵山工場を新築し、同業筋から冷蔵庫を買収するなど加工設備の充実化を図っていた。以降も、市内銚子町に銚子第2工場を開設してスルメ加工を開始し、平成26年には昆布加工施設も増設するなど積極的に事業規模を拡大。ピークを迎える平成27年4月期売上高は23億2,500万円内外を計上していた。
しかし、近年の記録的なイカの不漁に伴い業績は低迷。イカの水揚げ不振による原料価格の高騰によって、工場の稼働率は低下をたどり平成31年4月期売上高は14億円内外まで大きく後退した。主力としていたイカ加工のペースダウンを昆布加工で補おうとするも、落ち込みをカバーできずに事業継続を断念。今回の事態となった。
業種 | 水産物加工 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 北海道函館市川汲町1300-4 |
設立 | 昭和61年5月 |
創業 | 昭和55年 |
代表者 | 山本 秀博 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 14億円内外(31/4) |
負債総額 | 16億4,000万円内外(31/4月末) |