2019年8月7日 公開
ジャスダック上場の情報サービスL社~子会社から金融支援|特別情報
子会社のX社からの借入金の返済が昨年4月及び今年4月の2度にわたってできなかったことから、7月31日付で14億円に上る債務の株式化(DES)が行われた。当社とX社は循環取引や粉飾で平成25年6月に破綻したY社の系列会社だったが、当社は22年3月に実施した第三者割当増資により投資ファンド「Zグループ」のオフショア法人が筆頭株主となり、24年7月に当社がX社の過半数の株式を買い取って子会社にした。一方、当社とX社を支配するZグループは、これまで経済事件で不透明な資金の流出先として取り上げられるなど、いわく付きの投資ファンドとして知られる。当社は25年5月にZグループからU社というコンサル会社を5億円で買収し、28年12月にX社へ譲渡している。U社は27年9月にイタリアのワイン農園を5億円で買収し、その後もX社から得た20数億円をワイン農園に投じているが、その資金の行方はわかっていない。結局、U社は今年2月に負債28億円を抱えて特別清算の開始命令を受けたが、一部ではワイン農園とZグループとの関係が取りざたされている。当社は28年4月にV社を設立して仮想通貨事業に参入し、30年10月にはV社が仮想通貨交換所Wを買収した。このWに対しては最大55億円を投じ、その資金はグループ向けに発行する42億円の転換社債とグループが保有する現預金等13億円を充当すると発表した。Wは買収直前の昨年9月20日に不正アクセスにより約67億円相当の仮想通貨が流出したと発表し、25日には財務省近畿財務局より業務改善命令を受けたばかりで、非常にリスクの高い買い物となった。実際、仮想通貨の運用は軌道に乗らず、V社は仮想通貨の下落により18億47百万円もの損失を抱えることとなり、債務超過を回避するため、30年12月にグループ会社からの借入金36億30百万円を株式化(DES)して凌いだ。しかし、Wの運用については依然として改善がみられず、V社は今年6月21日に業務改善命令を受けることとなった。当グループの30年12月期までの業績は・・・
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