2019年7月1日 公開
(株)根来、他2社|大阪市中央区
【業種】 服飾雑貨卸
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 72億4,100万円内外(3社合計)
6月30日付で大阪地裁へ破産手続開始申立を行い、7月1日に同地裁より保全管理命令を受けた。申立代理人は若杉 洋一弁護士(弁護士法人大江橋法律事務所、大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー27階、TEL 06-6208-1550)。保全管理人は渡邊 徹弁護士(弁護士法人淀屋橋・山上合同、大阪市中央区北浜3-6-13 日土地淀屋橋ビル6階、TEL 06-6202-4776)が選任されている。関連会社のマザウェイズ・ジャパン(株)(法人番号:9120001089582、東京都江東区新大橋1-3-11、登記上:大阪市中央区南久宝寺町1-5-7、同代表、資本金1,000万円、年商(31/1)83億円内外)、ネイバーズ(株)(法人番号:1120001188722、大阪市中央区南久宝寺町1-5-7、齋藤 由美子代表、資本金1,000万円)も同様の措置を取っている。弁護士事務所関係者によると負債総額は3社合計72億4,100万円内外と聞かれる。なお、同社本社入り口には保全管理命令の告示書のみが貼付され、7日1日は臨時休業としている。
(株)根来は、元治元年創業の老舗業者でバッグや婦人靴、アクセサリーなどの販売を手掛ける現金問屋。ピークを迎える平成4年1月期売上高は245億円内外を計上していたが、平成30年1月期売上高は37億3,000万円内外まで減少していた。なお、店舗はしばらく営業を続ける予定としている。
関係会社のマザウェイズ・ジャパン(株)は、平成3年11月設立の子供服小売業者。「motherways」の店舗名でシャツやワンピース、肌着、靴下、靴などベビー用品や子供服、雑貨の小売りを多彩に品ぞろえし、首都圏を中心に全国のショッピングセンターなどに展開する98店舗で販売していた。同社オリジナルブランド「motherways」のアイテム数は常に4,000種以上を取りそろえ、子育て世代に人気を博していた。衣料品の製造は中国の製造業者に100%委託し、リーズナブルな価格帯で販売。ピークを迎える平成31年1月期売上高は83億円内外を計上していた。
しかし、店舗を増やすなど積極的な事業拡大を図っていたが、少子化の影響や同業他社との競争激化により店舗売り上げは低迷。販売員の確保や在庫負担の増加などにより収益面も低調に推移し、不採算店舗は増加していた。また、新規出店に伴う費用を金融機関からの借入金で賄っていたことで、金融債務が増大。平成30年より資金調達は苦戦を余儀なくされる中、平成30年の暖冬の影響により秋冬物の売り上げが大幅に低下したため、資金繰りが急速に悪化。ここにきて先行きの見通しが立たず、事業継続を断念した。
業種 | 服飾雑貨卸 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 大阪市中央区北久宝寺町2-1-3 |
設立 | 昭和62年11月 |
従業員 | 98名 |
代表者 | 加藤 收一 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 37億3,000万円内外(30/1) |
負債総額 | 72億4,100万円内外(3社合計) |