2019年5月29日 公開
ジャスダック上場のホテル経営B社~耐震工事による休館で赤字転落|特別情報
ホテルの老朽化に伴う休館、耐震補強工事の影響から業績を大きく落としている。ピーク時の売上高は200億円を超えていたがバブル崩壊により業績が急速に悪化し、100億円を割り込んだ平成11年3月期ごろから赤字経営が続くようになると、銀行が相次ぎ取引を解消した。その後、ミニバブルで持ち直したかに見えたがリーマン・ショックで再び赤字に転落し、28年3月期になってようやく、黒字転換した。しかし、築50年以上が経過した主力ホテルは老朽化が進み、29年3月に地元の県が公表した耐震診断によると、本館は「(震度6強以上の地震で)倒壊・崩壊の危険性が高い」ことが判明し、耐震補強・改修工事が行われることとなった。期間は30年4月から12月までで工事費は23億円に及び、この間、同ホテルは休館を強いられた。資金は三つの金融機関から計18億75百万円を調達したが、この結果、借入金は30年3月期末の35億円から31年3月末には53億円にふくらみ、現預金も11億円から2億円へと減少している。業績面への影響も大きく、31年3月期第3四半期に1億円の債務超過に転落した。通期では耐震補強に伴う補助金3億64百万円を特別利益に計上したことで債務超過は免れたものの、自己資本はわずか87百万円(自己資本比率1.2%)にとどまっている。工事の遅れによりグランドオープンに漕ぎ付けたのは・・・
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