2019年5月9日 公開
東証2部の試験機メーカーS社~決算発表延期|特別情報
平成30年2月期決算に続き、31年2月期も決算発表を延期している。大正12年3月に材料試験機の製造を目的に創業され、現在はゆるみ止めナットの販売を手がけるエンジニアリング事業のほか、中国でオフィス家具部品や自動車関連部品、プラスチック射出成型品の製造も手がけている。当社が決算発表を延期するのは今回が3度目となる。最初は26年2月期決算で、連結子会社における減損損失の認識時期や投融資に対する評価の見積もりに誤りがあったとして過年度に遡って処理することとなった。2度目は30年2月期決算で、中国の連結子会社X社で大掛かりな粉飾決算が発覚した。28年1月から29年3月にかけて同社を含む取引先など12社で行われていた架空取引で、X社の元総経理が主導していた。不正は売上原価の過少計上(仕掛品の過剰計上)にも及び、会社の資金まで横領していたというもので、後に元総経理は刑事告訴されている。さらに問題なのは、報告を受けた当時のY社長は「売上を取り消す必要なし」と判断し、監査法人に報告していなかったことである。当然ながら、Y氏は30年5月をもって引責辞任することとなった。今回の延期は・・・
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