2019年4月9日 公開

アールズ(株)｜仙台市宮城野区

【業種】 クリーニング店・飲食店運営
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 22億3,800万円内外（30/7期末）

特別情報仙台版（H30.11.13）およびＵＳ情報仙台版（H30.12.27）などで既報。4月8日付で事業を停止し、事後処理を橋本 芳則弁護士（金子・中・橋本法律特許事務所、大阪市北区西天満4-3-25、TEL 06-6364-6411）他1名に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は平成30年7月期末時点で22億3,800万円内外が見込まれている。

もともと靴のクリーニングなどを目的に設立、その後、ビジネスホテル向けのゲストランドリーのクリーニングサービスを開始。これを皮切りに仙台市内で「シロパキ＆ファンクリーニング」の屋号でクリーニング店を展開。更に、サンドイッチチェーン「サブウェイ」のフランチャイズ店の運営や、主に外国人留学生向け学生寮の運営なども手掛け、事業は食品事業や物販、広告事業、クリーニング事業、不動産賃貸業にまで及び、宮城県や岩手県で複数の関連会社も設立。ピークとなる平成29年7月期の売り上げは13億8,498万円を計上していた。

しかし、平成30年7月期は、学生寮や不採算店舗の整理などを行った結果、売り上げは10億8,324万円まで落ち込み、高額の不動産売却損を計上し、最終的には5億円内外の赤字決算に終わり債務超過に転落した。今期に入ると委託契約先の破綻が相次いだことで多額の不良債権が発生し、資金繰りが一気にひっ迫。過年度の設備投資負担も高額だったことで資金繰りが限界に達し、今後の事業継続を断念、今回の事態となった。