2019年4月3日 公開
ジャスダックのメッキ加工会社O社~中国向けの販売不振でGC重要事象等の記載|特別情報
平成31年7月期第2四半期決算において、営業赤字が拡大していることからGC重要事象等が記載された。28年7月期に継続的な営業損失が続いているとしてGC重要事象等が記載され、その後解消されたものの、29年7月期は連結営業CFが黒字化に至っていないとして再びGC重要事象等が記載された。この記載も30年7月期に解消されたが、今回は営業赤字が拡大しているとして三度記載されることとなった。パソコンや携帯電話、スマートフォンの普及で業績を伸ばし、ジャスダックへ上場した20年7月期に年商126億円を計上した。しかし、翌21年7月期はリーマン・ショックの影響から68億円へと半分近くに落ち込み、その後、長らく低迷期が続いた。27年10月に銀行出身のX氏が代表に就任すると、28年7月期の決算説明の中で「中長期戦略の基本方針」が掲げられ、「通信関係」から「車載」「産業機器」への販売チャネルの開拓と5年後の目標として売上高100億円以上が掲げられた。その効果は翌29年7月期の黒字化として現れ、30年7月期には新たに10億円を調達して大型設備投資に踏み切った。ところが、30年に入ったころからスマホ向けの販売が落ちはじめ、さらに米中貿易摩擦の影響を受けて同年後半あたりから中国向けの産業機器の販売もブレーキがかかり始めた。実際、30年7月期決算は黒字にしているものの、31年7月期第2四半期は売上高38億91百万円(前年同期比▲5.8%)、経常▲98百万円(前年同期は86百万円)、当期▲2億76百万円(同73百万円)と、赤字化が急速に進んでいる。車載向けの販売は好調に推移しているものの、スマホ向けに加え、中国向けの販売不振はより深刻で、神奈川県内の・・・
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