2019年2月27日 公開
東証マザーズのスマホアプリ開発J社~不可解な貸倒れと怪しい資金調達|特別情報
設立後まもなくリリースした架空の異性とバーチャル通話を楽しめるアプリがヒットし、平成26年に東証マザーズへの新規株式公開を果たしたが、すでに勢いは失われつつあり、30年9月期の売上高は前期比12.6%減となった上、15億円もの貸倒引当金繰入の販管費計上などで25億円の営業赤字に転落した。この貸倒引当の対象先について、昨年11月の発表では「VR並びに医療機関向けSaaS(Software as a Service)を中心とした新規事業領域等に係るもの」とだけ明かされ、「手形の不渡りや破産手続き開始申し立て等の事実は発生しておらず、当該取引先の事業への影響を鑑み、名称等の開示は控える」としていたが、事情通によればほとんどがX社向けとのことである。X社はもともと小規模な耳鼻咽喉科診療所だったが、29年3月に都内で薄毛治療の専門医を開設。イメージキャラクターに有名サッカー選手を起用するなど広告費を大量に投入し、30年2月期決算で14億円もの最終赤字を計上してほぼ同額の債務超過に陥った。広告費の原資は期末時点で11億円に達する長期借入金や7億円の未払金で、この大部分の債権者が当社グループと見られる。X社の運営サポートを請け負っているY社の代表は当社連結子会社であるZ社の元代表で、当社グループとY社並びにX社が近い関係なのは間違いない。いずれにせよ・・・
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