2019年1月16日 公開
ジャスダック上場のキャビネットメーカーF社~ジンジケートローンの財務制限条項抵触|特別情報
平成30年9月期決算においてシンジケート・ローンの財務制限条項に抵触したため、継続企業の前提に関する重要事象等が記載された。事務機器等の製造を目的に設立されたが、インターネットの普及に伴ってコンピュータ機器向けのキャビネット等の製造を手がけるようになり、平成9年7月に株式を店頭登録した。取引先の設備投資動向に大きく左右されやすい企業体質で、これまではIT関連の設備増強により業容を拡大することができた。また、11年から介護事業に本格的に参入しており、現在では売上全体の20%強を占めるまでに成長している。近年はデジタルサイネージ向けの筐体や液晶モニター用アームの受注が堅調に推移している。しかし、製品自体の差別化が難しく、売上高は過去最高となる42億円を計上した25年9月期を境に下降線をたどりはじめ、28年同期は33百万円の営業赤字となった。23百万円の経常利益を計上できたのは介護事業に伴う補助金40百万円によるところが大きく、この補助金は29年同期に69百万円、30年同期に96百万円と増額傾向にあり、介護事業は30年同期になって初めて黒字化している。一方、祖業のラック製造は30年同期に赤字転落し、さらに5億73百万円もの減損処理やたな卸資産の処分損23百万円の計上により最終6億23百万円の赤字決算となった。財務制限条項に抵触したのはコミットメントライン契約による7億12百万円の借入金に対するもので、理由は経常赤字となったため。期限の利益の喪失の・・・
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