2019年1月9日 公開
ジャスダック上場の燃焼装置メーカーＥ社～筆頭株主が常勤取締役全員の解任要求｜特別情報
業績の低迷に対して何の対策も出さず、経営陣は自身の保身ばかりを図っているとして、労働組合の求めにより筆頭株主のＸ社が常勤取締役3名の解任を求める臨時株主総会の開催を平成30年12月5日付で要請した。Ｅ社は昭和25年4月に設立され、38年5月に店頭登録した。持株会社制となったのは経営再建中の平成18年10月のことだが、その後も不良債権の処理に追われ、ようやく黒字化したのは21年3月期のこと。しかし、この間の多額の損失に対する元代表らへの損害賠償請求訴訟が相次ぎ、当社の信用は大きく失墜していた。そこに支援の手を差し伸べたのがＸ社で、23年7月に業務提携を、24年3月に資本提携をした。この提携が奏功して24年3月期から27年同期まで黒字化したものの、28年同期以降、再びに赤字転落している。Ｅ社労働組合(組合数43名)がＸ社に送った要望書によると、研究開発や技術継承のための若手育成がなされず将来の展望もないまま、小手先の利益を上げるために資産売却ばかりしている、若手人員の離職が相次いでおり事業存続も危うい状態にあるという。こうした惨状にあって労働組合はＸ社を通じ、常勤取締役3名の解任を求める臨時株主総会の開催を要請したのである。解任を求められたのは代表取締役の･･･
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