2018年12月25日 公開
イーター電機工業(株)|東京都大田区
【業種】 スイッチング電源製造
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 50億円内外
特別情報東京版(H21.3.3、H23.6.23、H26.2.20、H27.1.9、H27.7.3、H27.12.18、H28.5.19)および東京支社夏期・新春情報会(H21.7.7、H23.8.4、H26.8.7、H27.8.6、H28.2.4)で既報。12月25日に事業を停止し、事後処理を新垣 卓也弁護士(清水・新垣法律事務所、東京都港区西新橋3-4-2 SSビル3階、TEL 03-3435-1177)他1名に一任、東京地裁へ破産手続開始を申し立てる準備に入った。負債総額は50億円内外が見込まれている。
昭和54年12月設立のスイッチング電源装置製造業者。OA機器、FA機器、通信機器、医療機器、自販機などに利用されるスイッチング電源の設計から製造、販売を手掛け、平成8年10月に店頭市場(現・JASDAQ)に株式を上場した。東南アジアに海外子会社を設立するなどして業容を拡大し、ピークを迎える平成19年3月期売上高は89億1,000万円内外を計上していた。その後、円高による為替差損や製品単価の下落などによって収益性は低下。平成20年3月期(連結)以降の決算は最終赤字の計上が連続するなど業績不振が続き、平成21年3月期の第3四半期以降はゴーイング・コンサーンが注記されるなど動向注目の上場銘柄となっていた。以降も業績回復は難しく、平成26年に入ってからは手形に関する話題が散発し、平成27年3月期売上高は33億4,100万円内外まで大きくダウン。3億9,100万円内外の最終欠損を計上して、2億4,500万円内外の債務超過に転落した。
その後、監査法人と意見相違が生じるなどして、上場廃止に係る猶予期間に入り、平成28年3月期においても債務整理から抜け出せず、整理銘柄指定期間(平成28年6月24日から平成28年7月24日)を経て平成28年7月25日に上場廃止となっていた。その後も事業は継続していたが、上場廃止による信用面の低下などにより平成30年3月期売上高は27億6,700万円内外まで後退して資金繰りがひっ迫。運転資金不足の状況となり、12月25日の決済不調が表面化して今回の事態となった。
(※「高」と表記しておりますが、正しくは「はしごだか」です)
業種 | スイッチング電源製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 東京都大田区本羽田2-16-10 |
設立 | 昭和54年12月 |
従業員 | 150名 |
代表者 | 高橋 洋※ |
資本金 | 17億1,853万4,348円 |
年商 | 27億6,700万円内外(30/3) |
負債総額 | 50億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2016年05月19日
2015年12月18日
2015年07月03日
特別情報とは
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