2018年12月4日 公開

(株)福家書店管財（旧商号・(株)福家書店）｜東京都港区

【業種】 書店経営
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 20億5,867万円内外

11月22日に東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は平成29年2月期末時点で20億5,867万円内外が見込まれている。

平成11年4月設立の書店経営業者。前身企業から営業権を継承し、大手芸能事務所グループの代表が社長に就任して「福家書店」を経営。一般書籍から、雑誌、写真集などを多彩に品ぞろえし、東京都内と神奈川県内を軸に20店舗内外を展開していた。以降は、芸能人の握手会やサイン会などのイベントを多数開催して知名度を上げ、ピークを迎える平成21年2月期売上高は46億3,500万円内外を計上した。

その後、地方の店舗から端を発した赤字が恒常化し、不採算店舗のリストラを開始。店舗数が11店舗まで減少した平成28年2月期は売上高28億円内外まで大きく後退し、債務超過に転落した。平成29年2月期は1億0,690万円内外の最終赤字となる中、平成29年11月1日に会社分割で新設した(株)福家書店（大阪府箕面市）に書籍の出版・販売事業と社員を継承して現商号に変更。8月31日開催の株主総会で解散を決議していた。

なお、事業を継承した(株)福家書店は書店の経営を継続している。