2018年11月28日 公開
ジャスダック上場のジュエリー販売Ｔ社～代表を解任｜特別情報
自身のプライベートカンパニーを通じた取引に対し、競業避止義務違反の疑義があるとして、取締役会でＸ社長の解任が決議された。11月7日に予定していた平成31年3月期第2四半期決算の発表も12月14日に延期している。昭和35年に前社長のＹ氏が設立した宝飾品の卸売業者で、中高級品や独自ブランドの品揃えに定評がある。Ｙ氏は業界団体の会長も務めた人物で、21年春には旭日双光賞を受賞している。15年6月に社長を退いたが、現在も筆頭株主として影響力を残している。Ｙ氏の後任に抜擢されたＸ氏であるが、売上高は15年3月期の155億円をピークに減少が続き、30年3月期は50億円に落ち込むなど、長期低迷が続いている。今回の疑惑は、Ｘ氏が全株式を保有するＺ社及びＺ社の100％子会社であるＵ社に当社が宝飾品を販売し、その両社がＸ氏の親族が株式を保有するＶ社に販売していたというもの。具体的な商流は、当社 → Ｚ社及びＵ社 → Ｖ社 → 一般顧客及び他社となっている。もともと当社とＺ社は取引上の関係しかなかったが、ある時期にＸ氏がＺ社株を取得したにもかかわらず、当社への報告がされていなかった。会社の重要事項を知りうる立場の取締役等は競業行為が禁止されており、プライベートカンパニーとの取引には株主総会の承認を受けなければならない。ちなみに、不適切な取引が始まったとされる26年3月期から30年3月期までの累計売上高は･･･
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