2018年10月17日 公開
ジャスダック上場の大手書店N社~赤字で債務超過へ|特別情報
平成30年8月期の業績見通しを赤字決算へと下方修正したことから債務超過へ転落している可能性が濃厚となった。活字離れがいわれて久しいが、(公社)全国出版協会によると、29年における紙の出版市場規模は前年比6.9%減の1兆3,701億円で13年連続のマイナスとなった。好調なのは電子出版市場で、同16.0%増の2,215億円と成長著しいが、紙との合算では同4.2%減の1兆5,916億円にとどまるなど、出版界全体の凋落傾向に変わりはない。市場動向に沿うように当社の業績も下降傾向をたどっており、売上高は20年8月期の512億円から29年8月期には299億円へ、採算面も10期中7期が赤字となっている。この間、20年12月にX社への第三者割当増資で7億円を調達し、21年3月には出版社18社を引受先とする第三者割当増資で3.9億円を調達した。そして22年5月に総額12億円に及ぶY社への第三者割当増資により同社の連結子会社となった。しかし、その後も赤字を散発し、27年8月期決算ではゴーイングコンサーンの重要事象等が記載された。取次大手のZ社と業務提携をしたのは28年9月のことで、後に同社が当社株式393万株を取得して筆頭株主となった。29年8月期は5期ぶりの黒字となり30年8月期は純利益40百万円の黒字予想でスタートした。しかし、スクラップビルドの前倒しと6月に発生した関西地区の地震及び7月の西日本豪雨により来店客数が伸びず、5億91百万円の赤字へと下方修正を強いられることとなった。計算上では29年8月期末の純資産・・・
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