2018年10月5日 公開
(株)五島産業汽船|長崎市
【業種】 一般旅客定期航路事業
【倒産形態】 弁護士一任
【負債総額】 21億円超(2社合計)
10月4日までに事後処理を石橋 龍太郎弁護士(塩飽志郎法律事務所、長崎市万才町6-34、TEL 095-824-2333)に一任し、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は調査中ながら関連会社を含め2社合計で21億円超が見込まれている。
佐世保~上五島(有川)で高速船とフェリー、長崎~上五島(鯛ノ浦)と佐世保~五島(福江)で高速船を定期運航する他、レンタカー事業や船舶の売買および仲介、飲食店運営なども手掛けていた。しかし、採算性は厳しく平成25年4月期には9億5,540万円内外の債務超過に陥っていた。このため、長崎~上五島(鯛ノ浦)間を運行していた「びっぐあーす」「びっぐあーす2号」を新上五島町が買い取り、同社へ無償貸与するなどの支援を行ってきた。しかし、10月2日になり急きょ運休を発表。旅券を扱う窓口には「お知らせ 会社都合によりしばらくの間運休いたします。ご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございません」と代表名の貼り紙が貼られた。
10月1日の午後に報告を受けた長崎県や新上五島町は代表への説明を求めたが、連絡難が続き、混乱を招いた。10月4日に野口社長が長崎県庁にて、8月に続き10月1日の決済が不調となったことで事業継続を断念し、事後処理を弁護士に一任したことを明らかにした。
業種 | 一般旅客定期航路事業 |
倒産形態 | 弁護士一任 |
所在地 | 長崎市元船町17-3 |
設立 | 平成2年5月 |
創業 | 平成元年7月 |
従業員 | 31名 |
代表者 | 野口 順治 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 11億6,000万円内外(30/4) |
負債総額 | 21億円超(2社合計) |