2018年7月4日 公開
ジャスダック上場の自動車関連T社~販売台数水増し?|特別情報
ジャスダック、業績数値は連結ベース
平成28年4月期決算から継続企業の前提に関する重要事象等の記載がつけられているが、このほど公表された第三者委員会による調査報告書の中で、販売に関する杜撰な実態が明らかとなった。杜撰な販売が行われていたのは完全子会社であるX社で、始まりは平成19年5月に販売した個人(以下、購入者)に対するもの。平成15年ころに自己破産しブラックリストに載っていることから自動車ローンを組むことができないと購入者から申し出を受け、そこで義父の名義でローンを組んだわけだが、その後、29台もの買い替えが繰り返されている。5台目までは義父名義で購入し、6台目から17台目までは勤務先の部下名義で購入、18台目からは知人名義に切り替えていた。購入者は買い替えに当たり、その前に購入したBMWを下取りに出して購入代金に充てていたわけだが、前回購入分の残債を新車購入代金のローンに組むことができないため、車両代金及び諸費用代金として残債をもぐらせてローンを組んできた。指南役は当然、当社社員であるわけだが、同社員は特に金銭的な見返りをもらったわけでもなく、ノルマ達成を厳しく求める当社の企業風土が不正の原因であると調査報告書は結論付けているが、購入者との間で何らかの金銭取引があったとしてもおかしくはない。購入者は平成27年2月頃に勤務先を解雇され、再就職のため実家のある岐阜県に転居し、指南役の当社社員もほぼ同時期の27年4月に別の当社完全子会社であるY社へ支店長として出向するが、その後も同社で買い替えが繰り返されてきた。しかし、購入者が再就職先でも解雇されるといよいよ支払いができなくなり、29年8月に事態が発覚することとなった。今回の事態を受けて、当社は過年度の決算修正は・・・
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