2018年3月2日 公開
相沢銘木(株)|秋田県能代市
【業種】 集成材・木材製品製造販売
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 10億円内外(29/7月末)
3月1日に事業を停止し、秋田地裁へ破産手続開始を申し立てた。申立代理人は江野 栄弁護士(弁護士法人北斗法律事務所、秋田市山王中園町5-8、TEL 018-874-9285)他1名。負債総額は平成29年7月末時点で10億円内外が見込まれている。
昭和24年創業の集成材製造販売業者。地場では古参クラスに位置する。ヒノキを主材料とする集成材の製造販売を中心に、付帯してその他木材や木材製品の販売も行い、大手住宅メーカーや県内外の建材販売会社へ販路が構築されていた。住宅業界の伸長もあって、平成19年7月期の売り上げはピークとなる14億円内外を計上するなど業容は拡大していた。
しかし、製造していた集成材の中には原価割れのものもあり、これが不良化。震災直前の平成22年7月期、不良化した在庫の処分をしたことで高額の赤字が発生し債務超過に転落した。
その後は取扱商品を国産材に切り替えるとともに、収益確保を念頭に置いた新しい集成材の製造販売にも力を入れてきたが、同時期より住宅業界が低迷したことで販売が低下し業容縮小を余儀なくされ、東日本大震災後も、非被災県ということで復興特需の恩恵が少なく受注面は回復せず、平成29年4月には取引行からも動産譲渡登記が設定されていた。そこで、社有不動産売却や、より収益性の高い新商品の開発や販売も進めたが軌道に乗らず赤字決算が続くとともに、ここに至るまでの設備投資負担も大きく、資金面はひっ迫していた。
この状況の中、ついに資金面が限界に達し、今後の回復も見込めないことから事業継続を断念し、今回の事態へと至った。
業種 | 集成材・木材製品製造販売 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 秋田県能代市河戸川字上長沼布33 |
設立 | 昭和39年3月 |
創業 | 昭和24年2月 |
従業員 | 47名 |
代表者 | 網 幸太 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 4億5,800万円内外 |
負債総額 | 10億円内外(29/7月末) |