2017年12月27日 公開
東証2部のエンジニアリング会社T社~子会社が粉飾決算|特別情報
中国の子会社で大掛かりな粉飾決算が発覚し、主導した同社元取締役(T社元執行役員)が刑事告訴されている。当社は長らくジャスダック上場のX社が筆頭株主となっていたが、平成28年10月に投資会社のY社が筆頭株主となった。Y社代表のZ氏は総合商社勤務などを経て平成11年に独立して化粧品輸入販売会社の代表に就任したものの、同社は27年2月に東京地裁より破産手続開始決定を受けた経緯がある。再起を図り、28年9月になって新たにY社を設立していた。なお、Z氏はT社では28年5月期から監査役、29年5月から取締役に就任しており、また21年8月から26年3月まで免税店大手の社外監査役を務めていたこともある。T社にとって、決算数値の大幅な修正を求められたのは26年2月期に続いて2度目。前回は国内外の連結子会社2社において関係会社株式の売却や固定資産の減損損失、引当金の追加繰入などにより決算短信の発表が遅れ、大幅な赤字に転落したことからGC重要事象等が付けられることとなった。今回の修正は100%子会社であるV社で起きた粉飾決算によるもので、28年6月以降に行われた。具体的には架空売上のほか、棚卸資産の過少計上や原材料の不正な持ち出し、生産能力のない企業への加工賃の前払い、粉飾に関わったとされる企業の賃料や従業員給与のT社による肩代わりなど、犯罪性を臭わせるような事象が発覚しており、主導したとされるV社の元取締役は中国の捜査当局によりすでに拘束され、刑事告訴されることとなった。一方、T社連結業績への影響は・・・
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