2017年12月25日 公開
トキワ印刷(株)、他4社|福島県須賀川市
【業種】 印刷
【倒産形態】 会社更生手続開始申立
【負債総額】 119億円内外(5社合計)
12月22日、関連会社の4社とともに、東京地裁に会社更生手続開始を申し立て、同日、保全命令を受けた。申立代理人は奥野 善彦弁護士(奥野総合法律事務所・外国法共同事業、東京都中央区京橋1-2-5 京橋TDビル8階、TEL 03-3274-3805)他7名、保全管理人には小畑 英一弁護士(LM法律事務所、東京都千代田区永田町2-11-1、TEL 03-6206-1310)が選任されている。トキワ印刷(株)単体での負債総額は債権者307名に対し98億円内外で、グループ全体での負債総額は119億円内外となる。福島県内での負債総額100億円超えは、平成19年4月に民事再生手続開始を申し立てたパチンコ店経営の(株)ダイエー(福島県会津若松市)の636億円以来。なお、12月25日にはビッグパレットふくしま(福島県郡山市南2-52)にて午後2時より、12月26日には日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)にて午後2時より、それぞれ債権者説明会を開催予定。
大正3年2月にトキワ荷札印刷所として創業、昭和22年6月設立の老舗印刷業者。昭和15年から大蔵省(現・財務省)専売局・逓信省・商工省の指定工場として、包か用紙、郵便はがき・年賀はがき、教育ノートなどの印刷業務を開始、その業務を中心に業容を拡大し、その他各種商業印刷物も請け負っていた。
ピーク時の年商は平成21年3月期に48億5,300万円内外を計上したが、郵便はがきの需要減少に加え、パソコンの普及に伴う需要減少も重なり、平成29年3月期年商は33億2,000万円内外まで落ちていた。
東日本大震災後の「ふくしま産業復興企業立地補助金」を活用しての設備投資も売り上げを回復させる効果に欠け、以前から抱えていた先行設備投資による借入金の返済負担も重く、平成30年3月期決算で債務超過への転落が確実になったことから、今回の措置となった。
トキワ印刷(株)とともに会社更生手続開始を申し立てた関連会社は以下のとおり。
・後藤商事(株)(福島県須賀川市森宿字御膳田39-8、後藤 裕社長、用紙等販 売、負債総額6億円内外(29/3期末))
・(株)後藤本社(東京都港区赤坂2-16-3、後藤 文子社長、用紙等販売、負債 総額7億円内外(29/3期末))
・(株)ピーアイシー(東京都港区赤坂2-16-3、後藤 文子社長、絵はがき等販 売、負債総額5億円内外(28/11期末))
・ユートレーディング(株)(東京都港区赤坂2-16-5、後藤 裕社長、婦人服等 輸入販売、負債総額3億円内外(29/3期末))
業種 | 印刷 |
倒産形態 | 会社更生手続開始申立 |
所在地 | 福島県須賀川市森宿字ヒジリ田50 |
設立 | 昭和22年6月 |
創業 | 大正3年2月 |
従業員 | 140名 |
代表者 | 後藤 裕 |
資本金 | 4億7,820万円 |
年商 | 33億2,000万円内外(29/3) |
負債総額 | 119億円内外(5社合計) |