2017年12月12日 公開
和歌山共和水産(株)|堺市美原区
【業種】 水産物加工、他
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 24億3,174万円
食品情報「代表者が姿消す」(H29.11.8)他および食品情報「11日に全従業員に解雇通知」(H29.12.11)で既報。12月12日に事業を停止し、事後処理を山岸 久朗弁護士(山岸久朗法律事務所、大阪市北区天神橋2-3-8 MF南森町ビル8階、TEL 06-6354-3334)に一任して、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は24億3,174万円、債権者数は現在確認中。
昭和62年7月創業。タイやハマチ、カンパチ、フグの活魚および養殖魚のフィレや真空パックなどの水産加工品を取りそろえていた。主力販路は大手回転寿司の元気寿司(株)(宇都宮市、年商325億円内外)をはじめとした業務筋。その他、市場、外食店、量販店にも納入するなど業容拡大を図っていた。 しかし、収益面では魚価の高騰により十分な価格転嫁が出来ず薄利の取引を強いられていた他、売り上げの伸長により必要な運転資金が膨らみ厳しい資金繰りだった。そうした中、年間20億円以上の取引がある香川県漁業(協)連合会(高松市、年商470億円規模)に対し、10月31日入金予定の2億円内外(推定)の支払いが出来ず、トラブルに発展。同社の全株式を所有する山田代表が11月1日以降、常駐する東京工場(東京都中央区)への出社が確認出来ず、連絡が取りづらい状況に陥っていた。
その後、社内の混乱を察知した東京の水産大卸各社は一斉に11月3日午後から商品供給をストップ。仕入れが困難な状況となり、11月9日時点で商材が底をついた。12月に入り都内の外食店舗や通信販売事業を閉鎖。12月11日昼には全従業員に解雇通知を出すなど動向が注目されていた。
従来の取引先は(株)うおいち(大阪市福島区)、(株)ヨンキュウ(愛媛県宇和島市)、中央魚類(株)(東京都中央区)、他。
業種 | 水産物加工、他 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 堺市美原区今井190-2 |
設立 | 平成12年10月 |
創業 | 昭和62年7月 |
従業員 | 50名 |
代表者 | 山田 直樹 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 75億7,800万円内外(29/5) |
負債総額 | 24億3,174万円 |