2017年12月8日 公開
(株)小樽ベイシティ開発|北海道小樽市
【業種】 大型商業施設経営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 280億円内外
特別情報東京版(H29.12.5)で既報。12月7日、札幌地裁へ民事再生手続開
始を申し立てた。申立代理人は高木 大地弁護士(弁護士法人関西法律特許事
務所、大阪市中央区北浜2-5-23 小寺プラザ12階、TEL 06-6231-3210)他4名。
監督委員は太田 三夫弁護士(太田・遠藤法律事務所、札幌市中央区大通西9-
3-33、TEL 011-271-6195)。負債総額は280億円内外が見込まれている。
平成3年11月設立の複合商業施設運営業者。平成11年3月にJR小樽築港駅の
貨物ヤード跡地に400億円内外の初期投資を投じての再開発事業としてスター
ト。オープンした国内最大規模の商業施設「マイカル小樽」(現・ウイングベ
イ小樽)にはショッピングセンターの他、映画館やアミューズメント施設など
様々な業態が集積していた。
しかし、バブル崩壊後の消費冷え込みにより主軸の物販部門の販売が低迷。
対策として不採算テナントの入れ替えや店舗リニューアルなどを講じて、業績
回復を目指したが、平成13年9月に当時の親会社(株)マイカルが東京地裁へ民
事再生手続開始を申し立てたことに連鎖。平成13年9月27日に(株)小樽ベイシ
ティ開発も民事再生手続開始を申し立てている。負債総額は492億円内外。
その後、平成14年7月には再生手続の認可を受け、再生計画にのっとり債務
弁済を履行する中、(株)ポスフール(現・イオン北海道(株))が担保付債権を
一括取得。しかし、残された194億円内外の債務弁済が進まなかったため、平
成19年8月に特定調停を申請。29億円内外まで債務圧縮の合意を得たが、スポ
ンサーを確保出来ずに平成21年1月に調停を取り下げ、再度、平成22年11月に
特定調停の申立合意を得るも、期日までに弁済金を用意出来ずに不履行となっ
ていた。
以降、テナント誘致を進めながら新たなスポンサー獲得や売却交渉を進める
一方で、2月に小樽市が差押登記を設定。動向が注目される中、イオン北海道
(株)が企業再生ファンドのルネッサンスキャピタル(株)(東京都千代田区)に
債権(12月5日時点で188億1,500万円内外。うち貸付金は129億1,200万円内外、
敷金保証金の返還請求権は59億0,300万円内外)を譲渡。ルネッサンスキャピ
タル(株)が経営再建に向けての支援を表明していた。
業種 | 大型商業施設経営 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 北海道小樽市築港11-5 |
設立 | 平成3年11月 |
代表者 | 橋本 茂樹 |
資本金 | 1億2,700万円 |
負債総額 | 280億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年12月5日
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