2017年10月18日 公開
東証2部の有名小売チェーンJ社~右肩上がりの在庫に注目|特別情報
創業者はその個性と実業家としての才覚を活かして当社を上場企業にまで育てたカリスマだが、近年成長が鈍化する中でも在庫がふくらみ続け注目されている。在庫は平成20年9月期末にさかのぼれば34億円だったが、その後右肩上がりで推移し、28年同期末には67億円と2倍近くに拡大した。総資産も同様に85億円から144億円へ膨張した。その間売上高は1.3倍にしか成長しておらず、在庫回転などの効率性は低下する一方だ。有利子負債も25年9月期末までは50億円前後で推移してきたが、通販需要への対応に伴う物流倉庫の取得などの投資負担もあり、26年9月期末で64億円、28年同期末では75億円に拡大している。直近の今年6月末時点では在庫は71億円へとさらにふくらみ、一方で現預金は6億円を割り込むなど「資金ニーズはかなり高いはず」(金融筋)とみられている。また、会計監査は従来個人の会計士2名に依頼してきたが、そのうちの1名が27年12月に辞任し、代わりに選任した会計士が「上場企業監査事務所」の登録がなく、あわてて申請したものの不適切な手続として認められず、わずか2か月弱で退任してしまうという失態もあった。上場企業の監査を引き受ける会計士は事前に日本公認会計士協会へ申請し、上場企業監査事務所名簿への準登録が必要とされることを当社では把握していなかったというからコンプライアンス体制はお粗末といわざるを得ない。結局28年12月に・・・
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