2017年6月28日 公開
東証1部の情報通信機器メーカーR社~財務制限条項抵触|特別情報
大幅な赤字決算によりシンジケート・ローンの財務制限条項に抵触し、ゴーイングコンサーン(GC)の重要事象等の記載を行った。情報通信機器の製造業者で、扱う製品は放送局向けの放送機器や、監視用カメラ、病院向けの画像処理システムなど多岐にわたる。長年の業歴で営業基盤は確立されているが、業績のほうは得意先の設備投資などの影響を受けやすく、しばしば赤字決算に陥っている。もともとは独立系であったが、平成19年3月期まで2期連続赤字となると大手電機のX社に増資を引き受けてもらい、X社の持分法適用関連会社となった。放送用映像製作・編集システム事業の強化を理由としているが、実際はX社による信用補完を目的としたもので、X社との人事交流もこのころから始まり、現在で社長をはじめ、3名の取締役がX社出身となっている。リーマン・ショック後も3期連続赤字となり、GCの重要事象等の記載を行った経緯がある。その後、人員削減を含むリストラ策で業績は回復し、新たに29年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定した。その29年3月期は第3四半期までは順調に推移していたものの、主力先である放送業界や製薬業界の設備投資が次期以降に延期となったことから、売上高が当初の見込み額を大きく下回り・・・
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