2017年6月7日 公開
東証1部の飲食店経営O社~創業家VS現経営陣|特別情報
先代社長の死去により始まったお家騒動は、2年が経過した現在も収まりそうにない。実質的な創業者であるX氏(享年57)が亡くなったのは平成27年7月で、対立の構造はX氏の子息のY氏、X氏の妻のZ氏ら創業家に対し、現社長ら経営陣というもの。なお、創業家側は都内のコンサル会社の代表W氏が代理人を務めている。W氏はライブドア問題で同社とフジテレビに和解を勧め、PGMホールディングスによるアコーディア・ゴルフ買収騒動でも旧村上ファンドのレノが参戦した際にフィクサーとして動いていたとされる人物である。このほか検事出身の弁護士も創業家側の代理人に名を連ねている。主な争点はX氏に対する功労金とY氏の人事。功労金については、X氏の死去により当社が受け取る保険金12億円のうち、Y・Z両氏は8億円程度を見込んでいた。しかし、X氏が手がけた「負の遺産」問題(4つの赤字事業)を抱えていたため、功労金の支払いが一旦停止となった。一方、Z氏がX氏から相続した当社株式は94万株、Y氏は40万株に上り、当時の株価で換算するとそれぞれ20億円、8億円となる。莫大な相続税を支払うため、Z氏は当社株式を担保に借入れをしており、功労金で借入金を返済するつもりであった。しかし、功労金の支払いは6月開催の株主総会後へ延ばされた上、その額は僅か2億円しか認められず、Z氏は株式の一部を売却しなければならなくなる。人事についても泥沼化している。現社長はX氏の従兄弟にあたり、20代半ばに仕事もろくにせずふらふらしていたところ、X氏に誘われて当社に入社し、幹部を経て平成24年に社長に就任している。X氏に大きな恩があり、現社長もY氏の社長就任に反対しているわけではないが・・・
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