2016年12月9日 公開

(株)アライブ｜静岡市駿河区

【業種】 音楽・映像ソフトレンタル
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 14億6,900万円内外

特別情報静岡版（H28.5.20他）にて既報。11月30日、東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は高尾 和一郎弁護士（永沢総合法律事務所、東京都中央区日本橋3-3-4 永沢ビル5階、TEL 03-3273-1800）。負債総額は14億6,900万円内外と伝えられる。

昭和58年8月設立の音楽・映像ソフトレンタルショップ運営会社で、平成27年10月に長野興産(株)から現商号に変更。静岡県中部エリアにおいてＣＤ、ＤＶＤレンタルの「ＴＳＵＴＡＹＡ」を手掛けていた。平成17年に事業を分社化し(株)ザ・サードプラネット（現商号：(株)駿河管財、静岡市駿河区）を設立し長野グループを形成、時代の流れに乗りグループは隆盛を極めた。しかし、消費低迷を背景に平成27年6月、(株)ザ・サードプラネットが民事再生手続開始を申し立てた。以降、同社動向に関心が寄せられるようになる。

その後、2月に地場信金が代表自宅不動産を差し押さえ、4月には静岡地裁へ貸金返還訴訟を提訴し、同社に対し請求額の全額の支払いを命じる判決が下された。更に3月期における株主資本が8億6,000万円の債務超過にあることが判明、7月には静岡県信用保証協会が一部代位弁済し、8月には前述とは異なる信金が社有不動産を差し押さえるなど懸念材料が次から次へと表面化し、同社の先行きに注目が集まっていた。