2016年11月10日 公開

(株)青建工業｜山形県米沢市

【業種】 除染作業、工事
【倒産形態】 弁護士一任
【負債総額】 11億4,300万円内外（28/3月末）

特別情報仙台版（H28.10.28）で既報。11月8日に事後処理を由岐 和広弁護士（東京ブライト法律事務所、東京都中央区八丁堀1-5-2 はごろもビル4階、TEL 03-5566-6371）に一任し、事業を停止した。負債総額は平成28年3月末時点で11億4,300万円内外が見込まれているが、今後変動する可能性がある。
昭和60年3月に創業し、平成元年4月に法人化した土木工事業者。本社がある山形県米沢市や隣接する福島県を商圏とし、下請け受注を主体に、おおむね2億円内外の業容で推移していた。
しかし、東日本大震災後より、福島県での除染作業主体へと切り替え、主に福島県相馬市、福島県南相馬市、福島市などを中心に受注が拡大。平成27年3月期の売り上げはピークとなる39億5,800万円内外まで急増していた。
ところが、除染作業区域の減少に伴って受注が低下したことで、平成28年3月期の売上高は31億6,800万円内外まで減少し、同期では労務費の高騰もあって経常赤字を計上するなど、収益的にも急激に厳しさが増して資金繰りもひっ迫。
今期に入っても受注が改善せず、10月に入り支払面のトラブルが頻発し、取引先から売掛金が差し押さえられたとの話が聞かれ、10月末の決済難が囁かれるなど、緊張感が高まっていた。また、資金難からか工事現場がストップするなど、待ったなしの状態となっていた。
この状況下で、ついに資金繰りが限界に達したと見られ、今後の受注回復のメドも立たないとして事業を停止し、今回の事態となった。