2016年11月2日 公開
(株)きようしん|前橋市
【業種】 婦人服小売り
【倒産形態】 民事再生手続中も破産手続移行へ
【負債総額】 28億2,400万円内外
平成26年5月1日付本情報で平成26年4月10日に前橋地裁へ民事再生手続開始を申し立てたことを既報。平成26年4月17日付で民事再生手続開始決定(平成26年10月10日再生計画認可決定)を受けたが、10月31日付で全店舗を閉鎖し、今後は破産手続に移行することが判明した。監督委員は竹原 正貴弁護士(伊勢崎法律会計事務所、群馬県伊勢崎市市場町2-894-1、TEL 0270-62-5589)。負債総額は民事再生手続開始申立当時で28億2,400万円内外。
20~60歳代を対象とした婦人服・洋品全般を扱い、若年層向けに「S’il vous plait(シルブプレ)」、熟年層向けには「Kyosin(きょうしん)」ブランドを展開。関東・東北地区の他、大阪地区のショッピングセンターなどにも出店し、平成19年9月期には売上高49億9,172万円を計上していた。
しかし、以降は景気後退に伴う消費不振から売り上げは漸減、打開策として若年層にターゲットを絞った店舗を複数出店したが計画通りの売り上げを確保出来ず、出店の際の借入金が負担となっていた。
平成20年9月期以降は不採算店舗の閉鎖を進めたこともあり、売り上げ減少が止まらず、収益面も悪化。その後、平成20年12月に一部の取引金融機関が信用保証協会と連名で動産譲渡登記を設定し保全が進む中、仕入れ先に対する支払いぶりの悪化も聞かれるなど信用不安が拡大していた。減収に歯止めがかからないところへ、平成26年2月の大雪の影響もあり売り上げは更に落ち込み資金繰りが限界に達した。
しかし、再生手続に入ってからも業績回復の糸口が見つからず、10月31日付で取引先に通知した「全店舗閉鎖のご連絡」によれば、「リストラ等の打開策を講じておりましたが功を奏せず、資金の欠乏状況は続き、ついにこの10月末における支払が出来ない状況に陥りました。そのため、これ以上の営業継続を断念し、本日をもって全店を閉店せざるを得ないと判断するに至りました。今後は民事再生手続が終了し、破産手続に移行することを予定しております」(原文より)とした。
業種 | 婦人服小売り |
倒産形態 | 民事再生手続中も破産手続移行へ |
所在地 | 前橋市三俣町3-16-12 |
設立 | 昭和28年9月 |
代表者 | 小山 知紀 |
資本金 | 1,000万円 |
年商 | 23億円内外(25/9) |
負債総額 | 28億2,400万円内外 |