2016年7月29日 公開

(株)シンエイ｜東京都台東区

【業種】 婦人靴卸売り
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 63億円内外

東京支社月例情報会（H24.2）で百貨店業界でも警戒が続いていることなど を既報の当社は、7月28日付で東京地裁に民事再生手続開始を申し立てた。申 立代理人は山宮 慎一郎弁護士（東京都港区六本木6-10-1、TEL 03-6438- 5511）で、監督委員には上田 智司弁護士（東京都千代田区九段北4-1-5、TEL 03-3222-0776）が選任されており、負債総額は債権者200名内外に対し63億円 内外。

昭和14年創業と業歴長い婦人靴卸売業者で、自社で企画デザインも手がけ、 全国の百貨店や専門店への販路を築いていた。

自社ブランドは「ＲＩＺ」「Ｍａｒｉｅ」、ライセンスブランドは「ＳＯＮ ＩＡ  ＲＹＫＩＥＬ」「ＡＮＮＡ  ＳＵＩ」など、インポートブランドは「ＭＡＲＣ  ＪＡＣＯＢＳ」など人気のライセンスをおさえ、国内大手の婦人靴卸 業者として知名度を有していた。

平成5年1月期に300億円近い売上高を計上していたが、以降は少子化や安価な海外メーカーの攻勢もあって減収推移をたどった。

その間、従業員削減や関連会社の再編、金融機関からの融資を受けるための減資などの再建策を講じてきたが平成28年1月期の売上高は101億円内外まで減少し、赤字決算を余儀なくされていた。

従来、借り入れも多く厳しい資金・財務状況で百貨店業界内でも警戒が続く中、今期に入っても業況改善に至らず、借り入れ返済など7月末の決済のメドが立たなくなり自主再建を断念した。

8月5日（金）13時30分よりＣＩＶＩ研修センター秋葉原（東京都千代田区） で債権者向け説明会を開催する。

申立を行った7月28日の夜、当社の本社ビルは一部明かりがついていたが、1 階の駐車スペースでは関係者と思われる男性数名が携帯電話で話している光景が見られた。