2016年2月2日 公開

アーツ証券(株)｜東京都中央区

【業種】 金融商品取引
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 59億1,499万円内外

特別情報東京版（H27.12.25）にて既報の当社は、2月1日に東京地裁へ破産手続開始を申し立て、同日保全管理命令を受けた。申立代理人は浦 勝則弁護士（ブレークモア法律事務所、東京都千代田区霞が関1-4-1、TEL 03-3506-3660）他6名。保全管理人は加々美 博久弁護士（加々美法律事務所、東京都港区西新橋1-2-9、TEL 03-3581-3901）。負債総額は債権者529名内外に対し59億1,499万円内外。

個人投資家やオーナー企業に資産運用アドバイスや資金調達などに関する情報などを提供していた他、証券化商品などの金融商品の販売も手掛け、平成27年3月期には売上高5億5,700万円内外を計上していた。

また、当社は平成27年11月13日にグループ負債総額354億円内外で破産手続開始決定を受けた(株)オプティファクター（平成27年11月9日付本情報号外で既報、東京都品川区）グループの親密先であり、同グループが発行したレセプト債（診療報酬債権の証券化商品）の販売を手掛けていた。

その後、1月29日に証券取引等監視委員会が、当社に行政処分を出すよう金融庁に勧告し金融庁は同日、ファンドの債務超過を顧客へ説明せずに債券販売を続けたなどの金融商品取引法違反の「虚偽告知」にあたるとして、当社の金融商品取引業の登録を取り消し、今回の措置となった。

監視委はグループ会社についても、債券の販売に問題がなかったかなど引き続き調査する方針。