2016年1月13日 公開
ジャスダック上場の介護事業Ｏ社～債務超過転落｜特別情報
事業の急拡大が裏目に出て業績が急速に悪化している。医療法人の理事長を務めていたＸ氏が介護事業への参入を目的に設立したもので「サービス付き高齢者向け住宅」の運営と通所介護施設におけるデイサービスが2本柱となっている。業績は順調に推移し、平成19年に新規上場した。その後も施設の開設に努めてきたが、最近は同業他社との競合から収益面の低下が目立つようになってきた。こうした中、27年3月期に入ると30以上もの施設を一挙に開設し攻勢に出たが、通所介護の利用者数などが計画未達に終わった結果、初期投資を十分吸収することができず10億円もの赤字決算となった。この反省から28年3月期の事業計画では施設の開設を減らし、統廃合も進めるなど、方向転換を図ることにした。しかし、中間決算では赤字がとまらず、債務超過に陥ったことから継続企業の前提に関する疑義注記が付けられた。また、キャッシュフローの急速な悪化から27年9月末の現預金は･･･
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