2015年11月9日 公開
(株)オプティファクター|東京都品川区
【業種】 診療報酬の流動化サービス
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 61億3,200万円内外(26/8期末)
11月6日に東京地裁へ破産手続開始を申し立て、同日、弁済禁止処分及び包括禁止命令を受けた。関連会社の(株)メディカル・リレーションズ・リミテッド(東京都新宿区西新宿6-6-3、同代表、診療報酬債権等の売買、資本金9,800万円)、(株)エム・アイ・ファシリティズ(東京都品川区東五反田1-20-7、同代表、資本金1,500万円)は11月6日、東京地裁に破産手続開始を申し立て、同日、破産手続開始決定を受けた。また、メディカル・トレンド・リミテッド(英領バージン諸島、診療報酬債権等の売買)、オプティ・メディックス・リミテッド(英領バージン諸島、診療報酬債権等の売買)も11月6日、東京地裁へ破産手続開始を申し立て、同日、保全管理命令を受けた。保全管理人及び破産管財人は澤野 正明弁護士(シティユーワ法律事務所、東京都千代田区丸の内2-2-2、TEL 03-6212-5500)。負債総額は、当社が61億3,200万円内外(平成26年8月期末時点)、(株)メディカル・リレーションズ・リミテッドが44億4,700万円内外(平成27年4月期末時点)、メディカル・トレンド・リミテッドが56億6,700万円内外(平成27年3月期末時点)、オプティ・メディックス・リミテッドが129億3,100万円内外(平成26年12月期末時点)、4社合計で291億7,700万円内外((株)エム・アイ・ファシリティズの負債は調査中)。
当社は、医療機関の診療報酬(レセプト)債権のファクタリングや診療報酬債権を証券化した「レセプト債」を取り扱う他、資産運用に関するコンサルティングなどを展開し、事業を拡大してきた。
しかし、平成25年に前代表の児泉 収氏が死去後、決算書に実態のない架空の債権や売り上げが多額に計上されていることや、関連会社の3ファンド((株)メディカル・リレーションズ・リミテッド、メディカル・トレンド・リミテッド、オプティ・メディックス・リミテッド)が有するべき現預金や医療報酬債権などのうち、実在性のある資産の合計額がわずかであることが判明。
現代表は、社債の利率や手数料の減額などによる経費圧縮などで、ファンドの財務健全化に努めたものの、平成27年10月時点の3ファンドの発行済債権残高は227億円内外と過大であったため、財務状態を改善することが出来ない状況が続いていた。
こうした中、10月29日に当社が証券取引等監視委員会の調査を受けることとなり、これ以上、社債の新規発行を行うことは困難と判断。起債を行わなければ、償還期限を迎える社債の償還・利払いを継続的に履行出来ず、3ファンドの譲受債権の対象医療機関に対する安定的な資金供給が出来なくなるため、グループの事業継続を断念した。
なお、問い合わせ窓口としてコールセンター(フリーダイヤル 0120-363-355、受付時間は平日の午前9時から午後5時)が開設されている。
業種 | 診療報酬の流動化サービス |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 東京都品川区西五反田1-1-8 |
設立 | 平成12年9月 |
代表者 | 児泉 一 |
資本金 | 2,000万円 |
負債総額 | 61億3,200万円内外(26/8期末) |