2015年11月5日 公開
(株)ニューグリーンステイくじゅう|大分県竹田市
【業種】 ゴルフ場
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 63億1,000万円内外
「久住高原ゴルフ倶楽部」ならびに「久住高原コテージ」「久住高原オートキャンプ場」を運営する当社は11月4日、大分地裁に民事再生手続開始を申し立て、同日保全処分が下された。申立代理人は内田 健弁護士(内田・阿部法律事務所、大分市城崎町2-1-5 城崎司法ビル2階、TEL 097-534-5514)他8名。監督委員は松田 健太郎弁護士(まつだ総合法律事務所、大分市中島西1-1-28 芦刈司法ビル2階、TEL 097-535-1515)が選任された。負債総額は10月31日現在で63億1,000万円内外。内訳は、金融債務21億7,000万円内外、預託金償還債務40億4,000万円内外、その他1億円内外。会員数は2,537人。
平成元年9月、ゴルフ場やホテルなどリゾート施設建設を目的に(株)グリーンステイ久住高原として設立したが、バブル崩壊によって県外の大手株主が事業経営から撤退したため、県内の企業や地元金融機関ならびに竹田市などが資本参加を図り、現商号に改めて事業を継承、平成9年7月に「久住高原ゴルフ倶楽部」をはじめ、コテージやキャンプ場を開場した。
以降、平成14年度までは売上高も順調に推移したが、長引く景気低迷で入場者数は減少。特に高地に位置するために冬場は積雪で営業が出来ず、年間の営業期間は事実上約9カ月を強いられるなど、厳しい環境下に置かれていた。
平成17年に再建計画を策定して、金融機関の支援の下で事業を継続。また、平成19年の預託金償還問題は期限の延長ならびに永久債会員権への移行などでしのいできた。
ところが、平成27年3月期の売上高2億0,063万円に対して5,429万円の赤字を計上するなど経営改善は進まない上、平成29年7月に到来する預託金返還請求の償還期限のメドも全く立たず、金融機関に対する9月以降の元本の支払い猶予が認められず、法的再建の道を選択した。今後は、新たなスポンサーの下で営業は継続する予定である。
業種 | ゴルフ場 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 大分県竹田市久住町大字白丹3866 |
設立 | 平成元年9月 |
代表者 | 飯田 昌義 |
資本金 | 1億8,800万円 |
年商 | 2億0,063万円(27/3) |
負債総額 | 63億1,000万円内外 |