2014年1月9日 公開

(株)サンヨーハット｜岡山県

【業種】 寝具製造卸売り
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 11億円超

1月8日、岡山地裁倉敷支部に破産手続開始申立を行った。申立代理人は横野 崇司弁護士（横野崇司法律事務所、岡山市北区中山下1-10-10 新田ビル3階、TEL 086-238-5320）が受任。負債総額は金融債務を中心に11億円を超える見通し。昭和8年4月に創業、昭和45年4月に法人化した寝具製造業者。業歴80年を数える老舗で、自動車用及びインテリア用のクッションや枕、カーマット、座いす、シートカバーなどを製造。ホームセンターやインテリア雑貨店、カー用品店への販路を構築し、平成19年9月期には9億7,985万円の売上高を計上していた。しかし、その後は市況の低迷とともに売上高はダウン。同業者筋との競合も激しく廉価商品の販売が中心となり更に減収が進み、平成24年9月期には7億6,700万円内外にまで売り上げ規模は縮小し5,400万円内外の赤字に転落。平成25年9月期も業績は回復せず、連続赤字を余儀なくされていた。過去の設備投資に伴う負担も重く厳しい経営を強いられる中、平成25年9月には代表の鳥越 大輔氏が解任される事態も発生していた。近時に入ってからも業況は変わらず、先行きの見通しも立たないことからついに事業継続を断念。この程の法的措置を選択した。