2014年1月15日 公開

(株)セラミカ｜島根県

【業種】 粘土瓦製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 25億6,903万円

特別情報広島版No.6461「ジャッジメント」（H20.9.11）で既報の当社は1月14日、松江地裁に民事再生手続開始の申立を行い、同日付で保全命令を受けた。申立代理人は中村 寿夫弁護士（中村法律事務所、松江市東本町5-16-9 山根ビル2階、TEL 0852-27-1613）が受任。監督委員は熱田 雅夫弁護士（熱田・廣澤法律事務所、松江市南田町130-1 フォートビル2階、TEL 0852-28-2611）が選任されている。負債総額は25億6,903万円。昭和60年2月に地元石州瓦メーカー4社で共同販売を行うため、石州水上瓦協業組合として設立。大田市に5カ所の工場を有し、福岡県大野城市に営業拠点として九州営業所を設置。関連会社に(株)セラミカクレーを設立するなど積極的な展開を続け、平成4年には48億円内外の売上高を計上していた。その後、平成18年12月に現商号に変更及び株式会社へ改組。平成19年3月に組合に加盟していた4社を合併し、自社で製造から販売までを一貫して手掛けるようになった。しかし、戸建て住宅の洋風化が進み瓦の需要が低下、更に新築着工件数の減少も重なり、平成20年3月期には売上高が前期比で10億円ダウンとなる20億3,900万円内外まで大幅に減収。最終損益も3億1,500万円内外の赤字を計上した。その後も減収に歯止めがかからず、ついに自主再建を断念、今回の法的措置を選択した。なお、(株)丸惣（島根県江津市、瓦製造）がスポンサー支援を表明している。また、関連の(株)セラミカクレーは事業を継続する予定。