2014年2月4日 公開
王手門酒造(株)|宮崎県
【業種】 飲料・飼料・たばこ製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 10億8,000万円内外
特別情報宮崎版(H24.4.3)他で既報の当社は1月31日、宮崎地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日付で保全命令が下りたことが判明した。申立代理人は谷口 渉、岩澤 千洋の両弁護士(谷口綜合法律事務所、宮崎市旭1-6-17、TEL 0985-61-0321)、監督委員は洲崎 達也弁護士(江藤法律事務所、宮崎市老松1-5-1、TEL 0985-20-9911)。なお、負債総額は流動的ながら10億8,000万円内外とみられる。明治28年10月創業、昭和30年4月法人化、平成7年10月現社名へ変更。宮崎県日南市飫肥に酒蔵を置き、主力商品の「銀滴」は献上酒として高い評価を得てきたが、限られた商圏内での営業展開から小規模零細域の苦しい運営が続いていた。そのような中、平成5年7月、宮崎県日南市北郷町本社の(株)ロビンフッドを中核企業とする國貞グループの傘下企業となり新たなスタートを切った。その後の焼酎ブームが追い風となり、平成17年9月には本社・工場を現在地に新築、移転。最盛期の平成19年6月期は売上高5億円内外を上げるなどグループ中核企業の1社へ成長を遂げた。全国的に焼酎の需要は高まったとはいえ、大手酒造メーカーとの競合激化に伴う急激な業績悪化に加え、年商比約2倍という借り入れ負担。更にグループ全体の体力後退も起因し、資金・財務内容は徐々に疲弊。平成22年初めから金融支援を仰ぎ、経営改善を目指していた。しかし、売上高は平成23年6月期3億1,100万円内外まで落ち込む中、過去の違算処理もあり大幅欠損から2億円以上の債務超過へ転落。その後も減収に歯止めが掛けられず、前々期はついに3億円を割り込んだ。対応策として人員削減などリストラを実施したが、依然として黒字転換も出来ない状態に陥っていた。また、グループ企業も同様に業績不振から平成23年3月、(株)ロビンフッドが9億円内外の負債を抱え民事再生手続開始を申し立てた。平成23年4月には國友工業(株)が1億円内外の負債で破綻した他、関係会社の保証債務の問題も浮上していたようで、ついに自力再建を諦め、事業継続の選択として今回の申立となった。
業種 | 飲料・飼料・たばこ製造 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 宮崎県日南市北郷町大藤甲898-8 |
設立 | 昭和30年4月 |
創業 | 明治28年10月 |
従業員 | 10名 |
代表者 | 國貞 憲太郎 |
資本金 | 2,000万円 |
年商 | 2億5,000万円内外(25/6) |
負債総額 | 10億8,000万円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2012年4月3日
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は小社の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。