2014年5月27日 公開
(株)岡田商事、他1社|佐賀県
【業種】 元遊技場経営
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 38億円内外
5月23日付で関係会社である(株)デライト(登記上:長崎県大村市東三城町19、同代表)とともに佐賀地裁武雄支部に破産手続開始申立を行ったことが判明した。申立代理人は野田部 哲也弁護士(河野・野田部法律事務所、福岡市中央区大名2-4-22 新日本ビル8階、TEL 092-741-5340)。負債総額は流動的ながら、(株)岡田商事が38億円内外、(株)デライトは16億円内外が見込まれる。昭和62年6月、(株)岡田電機(佐賀県鹿島市)の遊技場部門としてスタート、平成2年4月に分離設立したもので、(有)ゼネス及び(有)オカダを経て、平成13年2月、現在の(株)岡田商事に商号変更した。遊技場「パーラーバルーン」の名称で一時は佐賀県鹿島市に2店舗、佐賀県小城市に1店舗、佐賀県神埼市に1店舗、佐賀県杵島郡白石町に1店舗、佐賀県藤津郡太良町に1店舗と佐賀県内に計6店舗を有していたが、この内、佐賀県鹿島市の1店舗を閉鎖、平成16年9月に神埼店を売却閉鎖した反面、平成16年12月には大分市に「B-MAX明野店」、平成17年1月には大分県玖珠郡に「B-MAX玖珠店」をオープン、平成18年6月には佐賀県小城市牛津町にスロット専門店「ゼロ」をオープンし、佐賀県内に4店舗、県外に2店舗の体制となり、平成19年3月期には185億円内外の年商を上げていた。しかし、同業他社が近隣に進出し競争が激化した上、平成19年の改正風営法に基づく出球性能制限機種への切り替えに伴う客足離れが生じ、経営は次第に悪化、新台入替等の設備投資に伴う借り入れ利用の他、グループ会社向けの賃貸不動産取得や資金流失等で有利子負債が増加したこともあって、資金面・財務面はともに停滞していた。このため、平成21年よりグループ全体で経営コンサルタントを入れ事業再生を行っており、遊技場部門は徐々に営業譲渡を進め、全ての遊技場の営業譲渡が終わり、金融機関等との協議がほぼ終了したことから、このタイミングで上記の措置をとったもの。なお、(株)岡田商事の負債総額38億円内外は大半が金融機関分、(株)デライトの負債総額16億円内外は大半が(株)岡田商事分で、グループの今後の運営にはさほど影響はないものと聞かれる。
業種 | 元遊技場経営 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 佐賀県鹿島市高津原4296-30 |
設立 | 平成2年4月 |
創業 | 昭和62年6月 |
従業員 | 120名 |
代表者 | 岡田 和人 |
資本金 | 5,500万円 |
年商 | 12億円内外(25/3) |
負債総額 | 38億円内外 |